子供たちと走り抜けた関西中学受験の備忘録&中高一貫校でのアレコレ

うちの子たちの中学入試振り返りと、その後の学生生活でのあれこれを、時系列はばらばらですが気侭に書き散らかしています。

塾に入れたくなる瞬間(再掲)

塾にはいれない!と決めてる我が家ですが、もちろん決意が揺らぐような波が来る時があります。

さざ波もあれば、大波もあります。

 

折しも先日、灘は個人懇談。

2学期の中間の結果をいただきました。これがもうもうもうもう、酷かった。灘辞めたら?と言いたくなるような結果でした。今まで何回か言ってますけどね。

こんなものを突きつけられた時、塾無しは間違ってるんじゃないかと不安になります。

 

でも。

理解できてなくて点が低い、のではなく。

やってないから点が取れない、のです。

つまり私の決意への、リューからの挑戦状か⁈。やる気スイッチはちょくちょく入っているように見えたけれど、ゲームやスマホの誘惑が勝手に自動OFFにしてくれるようで。

幸いにも、まだ私がわかる範囲。学校から提出が迫っている課題がわからず唸っていたリューにサクッと教えてあげて、ひさびさに尊敬の眼差しをちょっぴり貰いました。

私は公立中高で学んだだけだからね。それでもまだ解いたり出来るんだからね。灘生なら勉強しなくても公立よりできるなんて幻想持ってるなら即捨てて。勉強はしないと身につかないよ。ちなみに英語はもっと音読して!。黙って勉強してて英語は話せるようになんてならない!。なんて感じで数学のことが英語にずれていったりもしましたが💦、これ幸いにと彼の姿勢を変えて欲しいと懇々とお話。マイコからは叱ってるように見えてたらしいですが、話し合いです(笑)。

 

塾はやっぱり必要?と、時々はやはり揺らいでしまう。子供の成績や勉強に向き合う姿勢が、親の不安を刺激して煽ってくれる。もうそれはそれは見事に。

塾無しで上位層に居るなら、それでも塾が必要となるご家庭はそんなに多くないんじゃないでしょうか。私も上位1/3にいるなら全く文句言わないだろうし、平均あたりをウロウロしててもまぁ言わないなぁ。最初に書きましたが、東大理3や医学部志望じゃ無いというのもあるからかもしれません。

今回は特に酷く、夏休みのダラケ具合が見事に反映されていました。 

 

私は挫折から立ち直ることで、強くなるし本当に力がつくと考えています。ここは夫も同意見で、採用面接時に新卒でもキャリア採用でも、彼は失敗体験を必ず聞くそうです。

灘校生は、基本第1志望に合格した子達。その点では挫折知らずです。第1志望で悔しい思いをした子達が、どれほどそれを昇華させて次の力に変えていることか。西大和の副校長先生が、この悔しさこそ力になりますから!と力説されてたのには、心の底から頷かせていただきました。

だから、我が子にはぜひ中高6年間で色んな失敗をしてほしいと思うのです。塾ありきで灘でも上位層にいると挫折知らずで大学生になってしまうかもしれない。そのまま社会に出て…心が折れない?、傲慢にならない?。勉強だけで太刀打ちできないことも多々あります。ならば今、散々学校内で痛い思いして、自力で立ち上がってまた歩き出して、こけて、立ち上がって…を繰り返してほしいなと。

これを今の私や子供達のスタンスから言うと、別名『負け惜しみ』という日本語がピッタリです。

 

思えば幼児の頃から、こけても手を出さなかった私。

スキーに連れていっても自力で立ち上がらせてました。ズルズル滑り落ちてもアイスバーンの上級者斜面でなければどこかで止まります。教えても何にもなりません。そんなことは頭で覚えることじゃなく、経験して体で覚えることだから。

ガンガンのスポーツ少年達の集まりの、リューが小学生の頃に在籍していたサッカーチームで彼は泣き虫キャラでした。その中で、彼の個性か強みを、頭でなく感覚で活かすことが出来るようになり、認めてもらえるようになった。親やコーチが教えるものではありません。なんとかしたい気持ちで、自分で打ち開く道です。

卒業でチームが解散したのでリ・スタートです。前回と同じことが通用するかはわからないし、新たに試行錯誤するはずです。

トライして成功もあれば、失敗して方向転換したり微調整したり。そんなことをいっぱいするための中高一貫だと思ってます。

私学という似た性質の子達が集まる中で居心地良くても、社会に出たらもっと多様な人が居ます。そこに対処する力は、大人になったら身につくものじゃないと思うのです。場数が必要、ストレスを受けて流す術を1つといわず2つ3つ身につけてほしい。

だから、まだ『負け惜しみ』を貫きます。そしていつ路線変更しても大丈夫なように、貯金を頑張ります。リューには自爆して貴重なチャンスを作ったことを、私の予想通り〜♬と煽ってあげようと思います。

どこかでリュー自身がねをあげて、塾に行かせてくださいと言う日まで。その時は…考えます。考えて、きっと何かしら行かせるとは思いますが、たぶん今じゃない。今はエネルギーと経験値と、親はお金を貯める時期かな。

 

ちなみに。

マイコはある夏休みに一度だけ夏期講習に行きました。あまりにも1学期が悪く、彼女から行きたいと言ったのです。

でも私はお金を出さないので、マイコがお年玉貯金を切り崩して行きました。自費は…すごい原動力でした。無駄にしたくないと思ったようで、しっかり元を取るべく勉強し、その後二度と貯金を使いたくないと学校での勉強をきっちりしています。失敗した科目は先生に対策を聞いてきたり。

神女は外部に出るための指導はないので、いよいよ受験期は対策を考えなくてはいけないし、通塾も遅ればせながら始まると思われますが、今は彼女の内側でいい感じに化学反応しているので、行けるところまでこのまま走ります。

後日、こっそりお年玉貯金を補填してあげたのは、まだ内緒。