海外経験をさせたい③使えるように(前半)
最終的にはここ、狙いたいですよね。うちの子たちも、私の歯がゆい英語を超えたところまでいってほしい。
同じことを願う人は多いのに、なぜかしら中高6年学んでも使いこなせる人が増えない、苦手意識の多い人が増えていく日本の英語教育の不思議。たとえ小学校から週1時間(?)で早期から始めても、大学入試が変わっても、まだしばらくはこの状態変わらない気がするのは私だけではないはずです。
次に考えるのは自力。習い事等々は脇道にそれたり長くなりすぎるので置いておいて、海外経験によって英語を身につけることをテーマにします。
とはいうものの、英語を身につける、使えるようにする、なんて表現も漠然としているのです。
1:英語に怯まない度胸を身につける(なれる)。
2:日常会話に困らない。
3:友達を各国に作ってSNSでやりとりできる。
4:専門的技術的なことを説明できる。
5:ディベートできる。
6:英語でもネイティブと遜色ないレベルまで使いこなせる。
ざっくりとですが、こんな区分けをしてみます。
前述②の学校から行く海外研修の狙いは、段階1のあたりだと思います。また、いろんな旅行代理店がくりだす短期留学も、ここに照準が合っています。まずそこをクリアしないと、なぜか中学スタートだと罹りがちな英語アレルギーを克服できない傾向もあるのではないでしょうか。
逆に、その乗り越える下地さえ耕しておけば、大学以降に自ら学ぶこと、道を選ぶことに怯まなくなるかもしれない。親としてはそこに期待したいです。
2と3は子供のキャラクターや社交性によってどちらが近道かはわかりませんが、2週間ほどの短期留学ならば、1から次の2もしくは3の段階までいけたら御の字ではないでしょうか。どの段階を目指すかはもちろん、子供の現在レベルによっても違います。英検3〜4級の子を、現地の子がいくアカデミックなカリキュラムに放り込んでもちんぷんかんぷんになると思いませんか?。やはり段階を踏むことは大事じゃないかと思います。
ただ、よほど英語大好きな子でないと、2の日常会話レベルになるには最低3ヶ月、できれば1年くらいの留学は必要な気がします。だって言語ですから。
そうなると、もれなく休学がついてきて、よほど覚悟を決めないと中高生のうちは難しい。次の大学受験のことも考えたら、夏期講習なども学年が進むにつれて疎かにできませんから。
神女には3ヶ月や半年、1年の留学システムがありますが、それには留学期間の学習が抜けて元の学年に戻ってもついていけるくらいの学力が必要なのです。逆に言えば、その条件をクリアされてるお子さんはぜひチャンスがあれば掴んでほしいなぁと思います。西大和なんかも成績優秀者は留学の道があり、元の学年に戻れるというシステムがあったはずです。きっとそれは、3ヶ月以上の留学を斡旋している学校は、どこも同じ、まず普段の成績が優秀という条件ありきだと思います。
じゃあたかだか2週間弱の短期留学で何を身につけるか?。
やはり、度胸、慣れ、世界の広がりなどなど序章の部分であることは否めません。否めませんが、そこは全くの異文化です。本や映画で見知ったとはいえ、実体験として親の庇護下から離れて浸る日々。子供達がどんな化学反応を起こしてくれるか、ワクワクしませんか?。
そんな経験をティーンのうちにすることがあれば、きっと彼らのこの先の長い人生の中で何かしらの影響を与えてくれるに違いない!、と決めつけておいて、私は希望を持ち続けようと思います。
海外経験をさせたい②学校の海外研修
中高一貫校の学校説明会で話題にでるのが、海外研修旅行です。最近は公立の一貫校でもこの手のプログラムはありますので、リサーチしてみてください。
時期は中3〜高1が多いよう。
人数枠があるときは学校内で選抜があったり、行き先は数カ所に分かれるものの全員必須であったり、形態はいろいろ。
費用は30〜70万、アジア圏ならわりとお安めですが、北米やイギリスは高めになります。
また期間は1週間〜2週間。3週間以上はほとんど聞きません。
滞在先はホテルだったり、ホームステイだったり、大学の寮だったり、はたまたいくつかの組み合わせだったり。
その中身を、分析してみました。決めつけもあるかもしれないので、最終的にはご自分で精査くださいね。
大きくは3パターン。
〇学校が独自のルートを持っていて、現地のプログラムもその学校単独の場合。
〇日本の留学エージェントを利用していて、そこに幾つかの学校が各々人数枠を抑えている場合。
〇現地で研修をしてる語学学校が同じ、日本の代理店が学校によって違う、なんてこともあります。
学校が独自ルートを持っている場合、他校と現地で一緒になることは、あまりありません。大学の施設見学で、大学側の都合で…なんてことはあると思います。
同じ学校の仲間はいますが、わりとこじんまりとしていて、大学の施設見学なんかも身近に感じやすいのではないかと思います。
日本の代理店が同じであったり、現地の主催語学学校が同じ場合。
プログラムの開始日が同じならばフライト✈️からして一緒の可能性もあります。また語学学校が違う場合は、大学は同じでも利用する寮かホテル、授業が違う場合もあります。
こればっかりは、詳しくは参加予定のプログラムの仕組みを調べて、確認していただく必要があります。そこまでは…ならば、そういう仕組みがあると思っていただけたら十分。
某アメリカ東海岸の超一流大学での、学校からの海外研修に行った知人の息子さん。その学校からは選抜を経ての40人ほどの参加でしたが、現地では某北海道の私学一貫男子校と一緒だったそう。2番目か3番目のパターンです。
この大学での研修をアピールする一貫校はとってもたくさんあります。ありすぎなので、学校説明会行脚のときには『A校でも夏にこの大学に行くと聞いてますが、一緒のプログラムですか?』と聞きまくりました。別です、時期が違います、そうなんですか?などの回答でしたが。
海外の学校を見て、異文化を体験して、ならばこの研修は安全面や手配の労力から親にとっては願ったりかなったりです。学校経由ならではの貴重な体験や施設見学ができたりするのも特徴。
ただ、英語という目的があるならば、物足りないんじゃないかな?。だって、友達と仲良く行くんです。英語漬けにならないのは確定事項。。。と思っていたのですが。いざ日本の英語教育環境を顧みた時に、これでも十分な刺激になると思いました。だって周りは何するのも英語。買い物も観光も見学も。わからないことを友達と相談したって、解決のためにはいやでも英語に打ち当たらなくてはならない。自分の英語コミュニーケーション力にリアルに直面できるのは、貴重な体験です。逆に、日本で普通に暮らしていると、それくらいでも刺激になるほど英語環境は少ないとも言えます。
いつだったか、灘の高1の英国研修について、英語を身につけるとことは期待しないように先生方が言われました。異文化を体験し、実感し、将来に繋がることが目的と。さすがによくわかってらっしゃいます。
身につけるなんて欲張りしなければ、あくまでそこから何かがが芽生えることを期待できる。ネットを探せば、これらの研修をブログやFacebookで公開してる学校もあります。親としては様子がわかるのが有難いです。
となるとね、英語がとっても堪能なお子さんとその保護者にとっては、これはただ楽しくてお金のかかる旅行なだけだなぁというのが、ごめんなさい私の本音。実際にそう言ってた人がいて、なるほど幼い頃から熱心にされていましたし。
貴重な経験になるには、その環境が新鮮に思えるくらいの英語量の少なさが必要なのかもしれません。
そして、これらの学校からの海外研修。アメリカ🇺🇸ならハーバード、スタンフォード、MIT、イギリス🇬🇧ならケンブリッジ、オックスフォードの名前がでます。親のつぼ、おさえてる…。
海外経験をさせたい①どの程度⁈
と、たくさんの親は思ってるはず。
少なくともこのブログを読んでくださってる方は、お子さんの教育に関心を持ってくださっているからここまで辿り着いてくださったので、そうなんじゃないかなと思っています。
私もお仲間です。だから、ああでもないこうでもないと、あれこれ行かせたり参加させたりしていますが、うちの子たちのキャパや不器用さもあり、なかなか難しい。
(English summer camp参照)
帰国子女のお子さんをここでは除外します。
海外赴任が特別でなくなった今、どんな私学にはそれなりに帰国子女がいて、入学時点で英検一級、準一級は合格済みも珍しくありません。小テストも定期テストもほぼ満点の人たち✨。TOEFLのスコアはどうなんでしょ、あまり噂話では聞かないのは、スコアがばらけるからかな。
我が子たちも実は帰国子女…なんですが、2人ともちゃんと英語が身につく前に日本に帰ってきたので、日本語脳しかもっていません(断言)。片方は日本語が出てくるのもやや遅かったので、日本語優先で英語は置き去りでした。
話を本筋に戻します。
一口に"海外経験"といっても千差万別。
耳障りの良いその言葉に酔いしれていたら、時間とお金が無駄になります。
経験、で良くて将来的に視野を広げる下地を子達の内につくるのか種を撒くのか。
英語をそれなりにたたき込んで、たどたどしくても臆せず話そうという気持ちを持たせるためか。
最近微増してきている海外進学をみこんで、ガツガツやるのか。
目的によって選ぶプログラムが全然変わってきますし、かかるお金も全然変わってきます。お金の話ばかりして申し訳ないですが、湧いてくるお財布も金庫もなく有限なので、ここを避けるわけにはいきません。
そんなことについて、私の痛ーい経験から数回に分けて書こうと思います。
子供の義務
一昨日バトルしたばかりでカッカしてるので、言葉が過激になってるかもしれません。
ここに書くことでクールダウンできるかもと吐き出させていただきます。
親には子供に教育を受けさせる義務があります。でも、年間○十万近いお金を払って、私学に行かせる義務は無い。私学はあくまで子供の気持ちに沿った応援だというのが我が家の方針。
じゃあ、子供の義務は?。少なくとも私学に行かせて貰えてる子は、真剣に授業を受け、部活や課外活動に精を出し、定期試験のたびに必死になり、提出物を出し、友達を作り…なんて学校生活に一生懸命になることだろうと考えます。
それなのに昨夜は息子の未提出課題を見つけてしまい、私、大激怒。学校辞めなさいを連呼しています。怒りすぎて情けなくて泣けてしまいました。
そして昨日終業式で、またなんともコメントしがたい成績を持ち帰り。提出物で大きく評定が変わるとは思いませんが、やって当たり前のことをできないのは情けなさすぎる。将来、そんなことが仕事に出てきたりして、納期の守れない大人が出来上がりそうで恐い。
でも、こればっかりは性根を入れ替えてくれないと、どうにもならない気がする。この夏休み、高野山や比叡山で修行、してもらえないかな…。
警報時の判断
子供を電車通学させる身としては、遠ければ遠いほど心配は増えるものだと思います。先日の地震の時に痛感していたなかでの、大雨。
ちなみに警報がではじめた木曜は、神女は期末最終日、灘は期末初日のはずでした。
どちらの学校も、警報が各々所定の市町村で出た場合に自宅待機、次の判定時間が二段階ほどで設定されていて、警報が無くなった時点で○時間目から授業をする、もしくは休校というのが規定されています。
今回は、今までの警報とは扱いが違いました。雨という不確定なもので延期になり、雨がいつ止むかで想定が変わってくる。それは5日が休校になった判断も早めでしたし、6日も7日も休校と決定となった判断も早かったです。
もちろん、それは遠方の、特に灘は新幹線通学の生徒もいるなかでの決断だからでしょう。ましてや今回は規定とやかく言えるような状況ではありませんでした。明らかに、ひっきりなしに携帯の警報が鳴り、今までの大雨警報とは違う雰囲気がしていたのだと思います。
2人とも、休校分は翌週に振り替えられました。神女は今日で1学期が終わり。灘は1日あたりの科目数が増えた期末が今日で終わり、来週がテスト返しと終業式です。
六甲のバザー
友人が誘ってくれたので、六甲学院のバザーにお邪魔してきました。地理的に受験生時代に六甲はノーマークだったので、今回が初☆訪問です。
なんというか、男子校の良さがギュッと詰まった学校だなぁと思いました。
小雨の中をふざけまわる生徒。
容赦なく叱る門衛さん。
その脇でPTAのお手伝いをする生徒。
ピシッと整理整頓された教室。
私は女親なので、息子が幼児の頃から男子の子育ては暗中模索。育児書を読みまくっての今です。男子校に入れたかったのも、私にはできない男の子向けの子育てをしてほしかったのもあるります。
六甲学院は、男子の傾向を分かった上で自由にさせるところと、規律を守らせるところ、躾けるところなんかのポイントを押さえて教育しているように見えました。
なんて話を招いてくれた友人にしていたら、ぜひ体育祭(残念ながら今年は済)に見に来て、六甲の真髄は体育祭!と力説されました。
来年、都合つくなら見に行って見たいな。
そしてやはりここでも六甲ベアー。
友人が興味がなかっただけに、会場入りしたのはバザーか始まってからなので、開始早々に売り切れたものがどんなものかは知らないのですが、11時から始まる籤引きで、限定20人しかアタリがない机椅子付きの六甲ベアー(冬服ver)、当てました!引きました!、
謹んで招待してくださった友人に当たり券を進呈✨。思いのほか喜んでくれました。手に入れてからジワジワと嬉しくなったそう。良かった〜。
大阪北部地震
先日の地震、ここにお立ち寄りくださった方々はご無事でしょうか?。被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。
我が家も、深刻な被害に遭われた方からみたらささやかですが、少なからず巻き込まれました。
娘が学校にすでに到着していて、学校で点呼と安全確認をされた後にとりあえず授業。周りの交通手段は止まっていて、大半は帰れないからかと思います。それでもお昼で学校はなくなり、帰宅手段を先生に申告してからいつもとは違うかなりの遠回りでの帰宅してきました。家にたどり着いたら先生に連絡を入れるように指示があり、メールで報告。
夫は地震の時は東京行きの新幹線に乗っていて、小田原あたりで停止し、しばし缶詰。これは位置は離れていますが地震の影響だそうです。
灘は直前の甲南定期戦の代休で学校が休みでしたが、息子はこれ幸いにと遊びに出かけたがために、運休や遅延で帰宅に時間がかかりました。
私は職場に出社できない人が多数だったため、出勤した人数でなんとか日常業務を行う、など。エレベーターも止まっていて、上層階のオフィスまでは階段でした。
でもこれはまだマシな方。
子達のクラスメイト、友人、私の友人も被災エリアにお住いの方々も多く、外壁にヒビが入った、瓦が落ちていた、食器棚が倒れた、本棚が倒れた、テレビ台が移動していたなどの話はポロポロ聞きます。
今でも阪急に乗っていたら、高槻あたりでは屋根にブルーシートをかけた家々があるのがわかります。
翌日、いずれも学校はありました。ただ交通手段がない場合、自宅が被災している場合は公欠。灘は交通手段の遅延もあり、授業開始が遅くなり、短縮授業が行われました。ともに欠席されてるお友達もいらしたそうです。
交通機関は一旦朝の段階では大阪モノレール以外は復旧していたものの、またすぐに止まったり遅延したり。
そのせいで起きたラッシュを人生で一番の混雑と感じた息子は、自宅最寄駅で電車から降りられなかったらしく、次の駅まで行ってしまいました。非常時に頼りになるのは人の善意ですが、それ以上に皆必死で余裕がなくなることを、彼は体験したようです。それが社会のリアル。
こんな非常事態の場合、距離ある通学は親としては本当に不安になります。私でも感じるのだから、新幹線通学の方なんて、相当だと思います。どんな前例も参考にならないだけに。
うちの2人も歩いて帰れる距離ではないので、連絡がつくまで、無事な姿を目にするまでは安心できませんでした。それは地震から一週間経った今でもそう。
冷静になること、臨機応変に対応すること、いろんな状況変化を想定すること。大人でも難しいことを子達にもやってと言っています。
このまま無事収束していき、日常が一日でも早く取り戻されることを祈らずにいられません。