子供たちと走り抜けた関西中学受験の備忘録

私たち親子の中学入試までの日々を振りかえり、少しでもこれから挑戦される方の参考になればと思います。

女子の岐路

娘の志望校を探している時、この点を考えざるを得ませんでした。

 

 女性の生き方は、時と状況でどれか一つを選択をしなければならない時がある。それも一度や二度ではなく、何度も何度も波のようにやってくる。そして、世の中の女性皆様は、その都度なにかを選んでこられた。

もちろん男性側にもあるでしょう。あたりまえですが一度の人生で両方は経験できず、私の経験は女性側・母親側しかないので、こちらの視点からのみのお話です。

 

まず就職。

これは今も、これからの未来も、一番彼女たちの努力で乗り越えられる気がします。

私の年齢がわかってしまいますが、バブル崩壊前後で特に女子の選択肢は激変しました。女子総合職をと高まりかけていた気運は形骸化し、男子と女子で、採用は別枠が現実でした。もっと上位大学卒の方々は違ったかもしれませんが、少なくとも私の知る限りの周辺ではそうでした。

これは一昔前のことで今は採用に関しては世の中はフラットであってほしい…のですが、今働いてる会社は全国転勤ある総合職は男子が殆どで、新卒女子は地域総合職の採用枠が多いです。働き手の需要もあるので良し悪しは語れませんが。

今の娘には、はっきりした将来の目標は無いよう。しかし、興味のあることをとことん追求するという精神が神戸女子院にはあって 、それを受け継ぎつつある気配です。

彼女の将来の仕事に結びつくのかどうかはまだわかりません。追いかけられるうちは志を持って未来を追いかけてほしい。色んな荒波に飲まれないよう、芯のある技術なり信念なりを持ってほしいなと思っています。そうすればどんな情勢もしなやかに生き抜いていけるんじゃないかなと、不確定要素と希望を詰め込んでの未来図を描いています。

 

そして出産育児。

結婚で退職する人は減ってきたと 思いますし、この国の産休育休制度もだいぶん整備されてきたので、就労条件的には出産で女性のキャリアが阻害されることは減ってきたと思います。

でも家庭内オペレーションがどうか?。身を二つに分かつ母親側に負荷が高くなっているのは否定できません。そして色んな制度は妊婦が問題なく出産までたどり着け、産後の肥立ちもよく、赤ちゃんも健康であった場合の話。どれか一つに何らかの問題が起きたら、ぜーんぶ見直さなくてはなりません。だって生命は続くから。

そして出産より大変なのは育児と言っても言い過ぎではないと、親となった方々はご存知のはず。無事に出産を終えたとしても、日本の学校システムではざっくり親の手が離せるのは18〜20年。長い長い道のりです。その間に育児で時短勤務に入ることは、キャリアの階段を足踏みすること。

そして、たいていの企業は時短社員のフォローは現行人員で行われます。頭数、増えません。つまり減る労働力は残る社員がカバーしなくてはならない。助け合い精神なのですが、制度は整っても人の感情まではどうこうできるものではなく、早上がりは周囲に恐縮しつつ罪悪感を持ってしなくてはならないことが多々あるはずです。

うちの場合、私が少し頑張りモードに入ると、負荷は幼い子供たちの健康に出ました。最初に認可外保育園に預けて派遣で社会復帰を目論んだ時、立て続けに肺炎になられ、仕事を休み看病をし、時給制のために給料が保育園代を下回った数ヶ月で、はやまってはいけないと自戒しました。そこから模索しての今…ようやく私自身のキャリアというほど大したものはないのですが、考える段階に戻ってこれました。

最近はイクメン、なんて言葉も聞きます。流行りだけじゃなく外面だけでなく本当に定着すれば、夫婦のあり方が若い人達の中でどう変わっていくかわかりません。それでも、色んなことを考えたら娘には結婚相手は日本人じゃなくてもいいからね、と今はかなり本気で言っています。

 

つぎに来る波は、転勤。

たとえば夫にその辞令が出たとき、ついていくか残るか、子供の有無や子供の年齢で選ぶ道は違います。また転勤先に女性側も転勤していければもっと円満。でもそんな偶然、そんなにありません。

実際に私はこの点で、氷河期の中で手に入れた正社員としての仕事を退職することになりました。また転勤先は働けない条件があるため長いブランクが始まり、その後出産育児を経て今に至ります。

妻の転勤に夫がついていくパターンって聞かないですよね。聞きませんが、女性も総合職ならば考えておかなければならないはずなんですけど…。

 

などなど、私たち親世代とは変化しているものの、娘世代の未来も不確定要素も困難も多く、大変です。だからこそ夢も抱けるのかなと思います。

神戸女学院が娘には合うだろうけれど、結婚できないかも…なんて塾の個人懇談で言われたのは、娘を実際に通わせてから、上にあげた観点から考えた時にストンと納得できてしまいました。きっと芯の強い女子道を突き進んでしまうんでしょうね。そこに願わくば強かさと可愛さを備えてくれないかしら…。

面倒になると、別に日本にいなくていいからね〜なんて適当なことを言ってしまう母。それは息子も含めてですけど、国とか性別にはとらわれず、やりたいことをできる人生を送ってほしいなぁと、基本の親心だけがキラッと残るのでした。