子供たちと走り抜けた関西中学受験の備忘録&中高一貫校でのアレコレ

うちの子たちの中学入試振り返りと、その後の学生生活でのあれこれを、時系列はばらばらですが気侭に書き散らかしています。

子供の心

さて、メンタル。

見守る親もそうですが、一番大事なのは子供のメンタル。親以上に気持ちが追い込まれる子もいます。

生まれ持った性質や、そこに至るまでの人間関係の色々や、今囲まれてる仲間との関係など、子供の数だけパターンがあり、またそれもずっと同じではなく揺れ動くもの。こうすればいい、なんて答えも正解かどうかわかりません。

ただ一つ、親が心に余裕がないと子供にはゆとりが生まれないのは、きっと皆様なんとなくわかってらっしゃるはず。

 

そして子供が持つ余裕と油断は紙一重。謙虚に余裕あるように頑張るのは、大人でもなかなか難しいものです。子供ならなおさら。だって夢に向かって普通ならばまだまだしなくてもいい受験勉強を、頑張ってるから。少しくらい手を抜きたくなるのは、人間だから。

たまーにまれーに、優秀なのに謙虚で努力を欠かさない、素晴らしいお子さんがいらっしゃいます。それが息子の馬渕時代の所属校舎でも、今の部活でも息子の1つ上の先輩なのですが、もう本当に人格者。私が部活を見学に行ったら、爽やかに挨拶に来てくれたりするのです。ハートは撃ち抜かれます。彼は後輩の至らないところを、部活だけでなく学校生活でもちょくちょくフォローのメールをくれたりするのに、勉強も上位一定ラインをキープされているそう。何を目指されてるのか知りませんが、彼のような子にこの国の未来を託したいのは私の願望です。

彼のお母様に子育て秘訣はないかお伺いしましたが、特になにもしていないとおっしゃる…ので、今の時点での結論は彼の持って生まれた才能という、追いかけるものにとっては頑張り甲斐のないもの。例えそうであったとしても、彼の背中を我が息子には追いかけ続けてほしい。

 

ちょっと横にそれましたが、メンタルです。子供って、そんなに弱くない、というのが私の見方でした。
もちろんガラスのハートの子もいるだろうし、そんな子に会ったことないからだという指摘もあろうかと思います。本当に辛くて辛くて追い込まれた子は、色んな意味で危険なので、逃げ場は作ってあげたいとは思います。でも、そこまでになってる子がどれだけいるのか⁉︎。

見たところ…我が子と、息子がいたサッカーチームの子たちと、役員をしていた頃に学校の出入りが頻繁だった頃に触れ合ったあたりが私の知る例となりますが、親に見せる顔と友達に見せる顔は違います…よね?。結構ちゃっかりしなやかに切り抜けたりできるもの、と思えるのです。

心は体のように熱が出たりするものではなく、子供の申告ベースを親は心配するしかない。そして本気で対処せねばと行動します。その旨味を知ってしまった子は、塾が辛い、なんていうサインを出すようになることもある。本質は宿題が出来てない、なんてことかもしれないのに。そこでの見極め…難しいです。きっと、どの親御さんも原因を見つけて一つ一つ取り除いてあげたいと思っているはずだから。

子供のそんな言葉から転塾を繰り返されていたご家庭がありました。やはりそれも、お子さんの心を心配されてのことかと。お母様がお子さんにとってベストと思われることを悩み、選択されている様子は見て取れました。

我がことながらクリアなのは、そんな申告があったら塾を休むか受験やめるかを迷わず提案したと思います。なんちゃってなら、そこで辛いのは無くなると思うし、本気なら勇気ある撤退になると思うので。

私は、志を高く持つという意味では、子供たちを結構追い込みました。意識を持って、結果を出すまでが努力、選んだ学校への本気を示して…なんて。よく付いてきてくれたと思います。

ただ、最後に必ず一言つけくわえてました。中学受験は1つの選択肢で、辞める道もあるし挑戦する道もある。成功もあるし失敗もある。どれもが未来に繋がってて、どれが描く未来図に最短かはわからないし、最短でないほうか結果的に良い事もある。答えなんておじいちゃんおばあちゃんになって死ぬ瞬間までわからない。でも1つ確実なのは、決めたことに対して積み重ねた努力は自分に誠実で自分を裏切らない。

小学生の子供たち、理解してたとは思えないけれど、どこかで心にひっかかってくれてたらと思います。 そしてこれは、あくまで私がうちの子たちを見て、感じながら調整してたこと。

 

先日私のルーツのある学校で、ショックなニュースがあったと聞きました。自分で考えて来たことが、正しいと信じ切ってはいけないと襟を正した話でした。一概に、こうすればいいと言えるものではない…。それを痛感したのです。私のような親が、子供のサインになかなか気づかないのかもしれません。

今だって子供たちにガミガミ言います。先週末もお手伝いのつもりでしてくれたことが、10月から準備して来たことがおじゃんになる結果となり、ものすごく怒りました。あれは私の手間が増えることへの怒り。八つ当たりも含まれていて、かなり後で反省しました。私も母親を彼らと同じだけの年数しかしてないし、彼ら以外を育ててないんだなぁ…。まだまだ未熟者です。

私の言葉や行動が、子供たちの心を傷つけてないとは言えません。日々反省…。三歩進んで二歩?三歩?下手したら四歩下がってたりするかもしれませんが、ひとりひとりの人間として尊重することだけは、忘れないでいようと思います。

ちなみにその後、彼には怒り過ぎたことを謝りました。