子供たちと走り抜けた関西中学受験の備忘録&中高一貫校でのアレコレ

うちの子たちの中学入試振り返りと、その後の学生生活でのあれこれを、時系列はばらばらですが気侭に書き散らかしています。

海外経験をさせたい④使えるように(後半)

このテーマにひさびさに戻ってきました。

 

1:英語に怯まない度胸を身につける(なれる)。

2:日常会話に困らない。

3:友達を各国に作ってSNSでやりとりできる。

4:専門的技術的なことを説明できる。

5:ディベートできる。

6:英語でもネイティブと遜色ないレベルまで使いこなせる。

 

前に、こんな段階分けをしてみましたが、その後半です。

我が子にどこまでを望むか?。子供自身はどこまでを望んでるか?。ただし、現実ベースで、です。

私も基礎英語を毎日聞くことを避ける子がいる身。願わくばこれら後半レベルまでと言いたいところですが、次の受験もあります。あまり英語にばかり手をかけられないのが現実。

夢は大きく広げながらも、じゃあどうするのが我が子にはベストなのか。悩みます。めちゃくちゃ悩みます。しかも本人たちは、熱烈に望まない限り、問題先延ばしにしているだろうことはありありと感じつつの、悩んでいるのは親ばかり。となるとリアルでは私の空回り状態。

 

このシリーズで一つ前の記事にも書きましたが、SNSでの交流は習得度よりもキャラクターによる部分もあります。うちでいうなら娘は心配なしの、息子は受け身であまり望めない、でしょうか。

 

専門的・技術的なことの英語でのやりとりは、下手すると日常会話より容易だったりします。専門用語のおかげで、キーワードさえ押さえておけば理解しやすいのは技術系駐在員がよく言う話。

かく言う私も出産は海の向こうでしたが、麻酔や緊急帝王切開、そのほか別の病気で内視鏡手術なんかも経験しましたが、ネイティブの友人との夕食会よりよほど通じました。かなり聞き手の寛容度に甘えていたはずです。でもこの経験が、話せなくても話そうとする動機に繋がっています。

 

本当に身につけてると言えるのは、5と6だと私は考えています。この段階だと、英語だからというよりは日本語でもディベートやプレゼンが苦手な人は英語でも苦手で、たぶんこれは真理。そして得手不得手はSNSと同じく性格にもよるところも大きい…。息子は、今のままでは道のりが遠いなぁ。

もうこうなると、親がどうこうできる段階ではありません。私たち親にできるのは、できるだけ視野を広げ、経験させ、意識を高められるようチャンスを投げかけることだけ。

でもですね、我が家もあれこれ提案していますが、もうこの歳になると相当頑固で、自分で決めたこと以外はなかなか動きません。順調に自立心が芽生えてるからだと信じたいですが、そのことで最近も息子とバトル💥。母視点からだと、彼の安全安心快適ゾーンから一歩踏み出すことをなかなかしないように見えるのです。そして、キーっとなりつつ妥協点を探す日々。今やらずしていつ挑戦するのだ‼︎と、いろいろ姿勢が前のめりな母は思う。彼も歩み寄ってくれてはいるんだけれど、もっと貪欲になってほしいと思ってしまうのです。友人からのアドバイスもあり、私があの子を管理したがっているからかとやや反省したりで、三歩進んで三歩下がるような感触です。ま、そんな我が家のドタバタ風景は脇に置いておいて。

チャンスを与える為の親の最大の仕事は、その資金を調達…。やはり働かねばーっ!。

ということで、今日も仕事に行ってきます。

灘の体育祭

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この週末、灘は体育祭でした。文化祭と違って校内向けの行事だと思います。

わたしの出身校は共学なので、娘の女子校、息子の男子校と、基本の全パターンを知ることができてるいます。なんだか意味なく得した気分…今時の共学のは知らないですけど。

 

チームは、中高クラスごとの縦割りです。

1組が白

2組が赤

3組が黄

4組が緑

毎年クラス替えがあるので、属する組もメンバーも変わります。

種目は真剣なものから笑いを取りに行くものまで、多種多様。中でも一番灘っぽいのは、学校説明会で話を聞かれた方も多々いらっしゃるかと思いますが、"お相撲"。広いグラウンドの真ん中で、小さな土俵を作り生徒が囲む中、トーナメント制で勝ち上がります。見てる側も思わず歓声があがり、なかなかの盛り上がりをみせます。

またこの中高生って男子が飛躍的に大きくなる時期。中1さんを見て、我が子もこうだった、高3さんを見てああなってほしいと思われる親御さんも多かったのではないでしょうか。

今年は雨がギリギリまで心配で、順延になったら見に行かなかったので、お天気になってくれてホッとしました。そして意外に暑い一日だったので、受付で配ってくださった団扇に感謝❗️。

 

余談ですが、息子も言っていましたが、蚊にすっごく刺されました。今時の蚊は強い〜💦。

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文化祭行脚

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秋です、文化祭シーズンです。

まだ志望校が決めきれていないご家庭や、お子さんのエンジンのかかりが今ひとつなご家庭は、ぜひ足を運んでください。

 

そんな今日は神女の文化祭(校外向け)。お天気もなんとか持ったからか、たくさんのお客様様が来られていたようですね。

お役目がある娘とは遠目に一瞬手を振るだけにとどまり、他は同級生のお母様と巡らせていただきました。

面白かったのは、コムホールで聞いた探求の発表と英語のスピーチ。探求は、自分で決めたテーマをとことん掘り下げて研究し、その成果発表をされました。とりあえず明日の東大王は見ておこうと思いました。英語のスピーチはやや早めのテンポのスピーチでしたが、発音もクリアであそこまでになってくれたら親としては言うことないなぁと思いました。願わくばスピーチを発表した彼女が帰国子女でありませんように…。

 

息子はあんまり興味がないのか来なかったのですが、今日の神女では灘校生をはじめ他校の男子高生をいっぱい見ました。淡い出会いとかあるのかな?。

反対に、娘は先週東大寺に行っていました。中学受験のときの塾の友達が誘ってくれて、家の近くの友達と連れ立って、文化祭訪問。

東大寺生になったかつての塾友との間に生まれる♡的なものは何もなく、東大寺へとつづく坂道は岡田山より緩い(岡田山も甲陽や六甲に比べたらなだらか)とか、焼きそばのお店が出せるのが羨ましいすぎ、とかドキドキしない感想ばかりでした。

明日は高槻に行くそうです。こちらもかつての塾友のお誘い。卒塾して何年も経つのにまだ交流があるのも、なんだか嬉しい。

 

…あの子、遊んでばっかりやな💦。

ヒッチハイク

ちょっと話を変えて。

 

先日、夫が広島に豪雨災害のボランティアに行きました。その時に泊まったのがゲストハウス。バックパックを背負った欧米の宿泊客も多く、なかなか面白い環境だそう。

その中で特に印象深かったのか、帰宅後に話題にだしてきたのは海の向こうからの観光客ではなく、関東からきた男子大学生2人組。彼らと夫は広島市内からボランティア目的地の呉に向かう道中、また現地での作業も同じで、話す機会も多かった。

 

彼らは関東からまずヒッチハイクで岡山まで来てボランティアに数日参加。そのあとまたもやヒッチハイクで広島入りし、ここでもボランティアに参加。

なんだか…すごい。やれば誰にでも出来そうで、なのに色々心の中で言い訳して出来ないことをちゃんとするのも、すごい。旅費も何もかも自費だからこそ、ヒッチハイクでなるべく安く移動しようと計画実行してというのもすごい。大学生だから当たり前なんですが、親が敷いた道じゃないこともすごい。

こういう小さな冒険心が若い子に欲しい力やなぁというのが、若者2人と話した夫の言葉。我が子たちの中学受験に関しては影の薄かった(笑)夫なのですが、子供たちに目指して欲しい方向性は同じだと思っているので、そこはかなり共感しました。

 

また、最近大学生が被災地のボランティアに行くことを、就職に有利だから行くんだなんて斜めの意見を言う方もチラホラいるのです。それもあるかもしれないけどそれでも無償で働いてくれてるのになぁ…と感じていたモヤモヤ感が、ちょっぴり晴れました。人が動くのは損得だけでは無く、人間性や善意あってこそなのだと信じられると思いました。

 

まぁ、それなりに保守的な母の私なので、差別と思われるかもしれませんが、これが女の子がするのは難色をしめすかも。ゲストハウスはいいとして、せめて女子用夜行バスくらいで行って欲しいなぁ。

夫は子供たちをこのボランティアに連れて行きたかったようですが、宿題が…夏休みの…なんで終わらないんだろう💢。月曜から新学期かつ片方は宿題考査の今日はなんとか終えたようですけど。

ちなみに大学生の彼ら、帰りは東京でインターンの日が2日後に迫ってるとのことで、計画通り飛行機で帰られたそう。それもご愛嬌。

 

さらに余談ですが、噂のスーパーボランティアさんとは同じお宅の片付けだったそうです。

海外経験をさせたい③使えるように(前半)

最終的にはここ、狙いたいですよね。うちの子たちも、私の歯がゆい英語を超えたところまでいってほしい。

同じことを願う人は多いのに、なぜかしら中高6年学んでも使いこなせる人が増えない、苦手意識の多い人が増えていく日本の英語教育の不思議。たとえ小学校から週1時間(?)で早期から始めても、大学入試が変わっても、まだしばらくはこの状態変わらない気がするのは私だけではないはずです。

 

次に考えるのは自力。習い事等々は脇道にそれたり長くなりすぎるので置いておいて、海外経験によって英語を身につけることをテーマにします。

とはいうものの、英語を身につける、使えるようにする、なんて表現も漠然としているのです。

1:英語に怯まない度胸を身につける(なれる)。

2:日常会話に困らない。

3:友達を各国に作ってSNSでやりとりできる。

4:専門的技術的なことを説明できる。

5:ディベートできる。

6:英語でもネイティブと遜色ないレベルまで使いこなせる。

ざっくりとですが、こんな区分けをしてみます。

 

前述②の学校から行く海外研修の狙いは、段階1のあたりだと思います。また、いろんな旅行代理店がくりだす短期留学も、ここに照準が合っています。まずそこをクリアしないと、なぜか中学スタートだと罹りがちな英語アレルギーを克服できない傾向もあるのではないでしょうか。

逆に、その乗り越える下地さえ耕しておけば、大学以降に自ら学ぶこと、道を選ぶことに怯まなくなるかもしれない。親としてはそこに期待したいです。

 

2と3は子供のキャラクターや社交性によってどちらが近道かはわかりませんが、2週間ほどの短期留学ならば、1から次の2もしくは3の段階までいけたら御の字ではないでしょうか。どの段階を目指すかはもちろん、子供の現在レベルによっても違います。英検3〜4級の子を、現地の子がいくアカデミックなカリキュラムに放り込んでもちんぷんかんぷんになると思いませんか?。やはり段階を踏むことは大事じゃないかと思います。

 

ただ、よほど英語大好きな子でないと、2の日常会話レベルになるには最低3ヶ月、できれば1年くらいの留学は必要な気がします。だって言語ですから。

そうなると、もれなく休学がついてきて、よほど覚悟を決めないと中高生のうちは難しい。次の大学受験のことも考えたら、夏期講習なども学年が進むにつれて疎かにできませんから。

神女には3ヶ月や半年、1年の留学システムがありますが、それには留学期間の学習が抜けて元の学年に戻ってもついていけるくらいの学力が必要なのです。逆に言えば、その条件をクリアされてるお子さんはぜひチャンスがあれば掴んでほしいなぁと思います。西大和なんかも成績優秀者は留学の道があり、元の学年に戻れるというシステムがあったはずです。きっとそれは、3ヶ月以上の留学を斡旋している学校は、どこも同じ、まず普段の成績が優秀という条件ありきだと思います。

 

じゃあたかだか2週間弱の短期留学で何を身につけるか?。

やはり、度胸、慣れ、世界の広がりなどなど序章の部分であることは否めません。否めませんが、そこは全くの異文化です。本や映画で見知ったとはいえ、実体験として親の庇護下から離れて浸る日々。子供達がどんな化学反応を起こしてくれるか、ワクワクしませんか?。

そんな経験をティーンのうちにすることがあれば、きっと彼らのこの先の長い人生の中で何かしらの影響を与えてくれるに違いない!、と決めつけておいて、私は希望を持ち続けようと思います。

 

 

 

 

海外経験をさせたい②学校の海外研修

中高一貫校の学校説明会で話題にでるのが、海外研修旅行です。最近は公立の一貫校でもこの手のプログラムはありますので、リサーチしてみてください。

 

時期は中3〜高1が多いよう。

人数枠があるときは学校内で選抜があったり、行き先は数カ所に分かれるものの全員必須であったり、形態はいろいろ。

費用は30〜70万、アジア圏ならわりとお安めですが、北米やイギリスは高めになります。

また期間は1週間〜2週間。3週間以上はほとんど聞きません。

滞在先はホテルだったり、ホームステイだったり、大学の寮だったり、はたまたいくつかの組み合わせだったり。

その中身を、分析してみました。決めつけもあるかもしれないので、最終的にはご自分で精査くださいね。

 

大きくは3パターン。

〇学校が独自のルートを持っていて、現地のプログラムもその学校単独の場合。

〇日本の留学エージェントを利用していて、そこに幾つかの学校が各々人数枠を抑えている場合。

〇現地で研修をしてる語学学校が同じ、日本の代理店が学校によって違う、なんてこともあります。

 

学校が独自ルートを持っている場合、他校と現地で一緒になることは、あまりありません。大学の施設見学で、大学側の都合で…なんてことはあると思います。

同じ学校の仲間はいますが、わりとこじんまりとしていて、大学の施設見学なんかも身近に感じやすいのではないかと思います。

 

日本の代理店が同じであったり、現地の主催語学学校が同じ場合。

プログラムの開始日が同じならばフライト✈️からして一緒の可能性もあります。また語学学校が違う場合は、大学は同じでも利用する寮かホテル、授業が違う場合もあります。

こればっかりは、詳しくは参加予定のプログラムの仕組みを調べて、確認していただく必要があります。そこまでは…ならば、そういう仕組みがあると思っていただけたら十分。 

アメリ東海岸の超一流大学での、学校からの海外研修に行った知人の息子さん。その学校からは選抜を経ての40人ほどの参加でしたが、現地では某北海道の私学一貫男子校と一緒だったそう。2番目か3番目のパターンです。

この大学での研修をアピールする一貫校はとってもたくさんあります。ありすぎなので、学校説明会行脚のときには『A校でも夏にこの大学に行くと聞いてますが、一緒のプログラムですか?』と聞きまくりました。別です、時期が違います、そうなんですか?などの回答でしたが。

 

海外の学校を見て、異文化を体験して、ならばこの研修は安全面や手配の労力から親にとっては願ったりかなったりです。学校経由ならではの貴重な体験や施設見学ができたりするのも特徴。

ただ、英語という目的があるならば、物足りないんじゃないかな?。だって、友達と仲良く行くんです。英語漬けにならないのは確定事項。。。と思っていたのですが。いざ日本の英語教育環境を顧みた時に、これでも十分な刺激になると思いました。だって周りは何するのも英語。買い物も観光も見学も。わからないことを友達と相談したって、解決のためにはいやでも英語に打ち当たらなくてはならない。自分の英語コミュニーケーション力にリアルに直面できるのは、貴重な体験です。逆に、日本で普通に暮らしていると、それくらいでも刺激になるほど英語環境は少ないとも言えます。

いつだったか、灘の高1の英国研修について、英語を身につけるとことは期待しないように先生方が言われました。異文化を体験し、実感し、将来に繋がることが目的と。さすがによくわかってらっしゃいます。

身につけるなんて欲張りしなければ、あくまでそこから何かがが芽生えることを期待できる。ネットを探せば、これらの研修をブログやFacebookで公開してる学校もあります。親としては様子がわかるのが有難いです。

 

となるとね、英語がとっても堪能なお子さんとその保護者にとっては、これはただ楽しくてお金のかかる旅行なだけだなぁというのが、ごめんなさい私の本音。実際にそう言ってた人がいて、なるほど幼い頃から熱心にされていましたし。

貴重な経験になるには、その環境が新鮮に思えるくらいの英語量の少なさが必要なのかもしれません。

 

そして、これらの学校からの海外研修。アメリカ🇺🇸ならハーバード、スタンフォード、MIT、イギリス🇬🇧ならケンブリッジ、オックスフォードの名前がでます。親のつぼ、おさえてる…。

海外経験をさせたい①どの程度⁈

と、たくさんの親は思ってるはず。

少なくともこのブログを読んでくださってる方は、お子さんの教育に関心を持ってくださっているからここまで辿り着いてくださったので、そうなんじゃないかなと思っています。

私もお仲間です。だから、ああでもないこうでもないと、あれこれ行かせたり参加させたりしていますが、うちの子たちのキャパや不器用さもあり、なかなか難しい。

(English summer camp参照)

 

帰国子女のお子さんをここでは除外します。

海外赴任が特別でなくなった今、どんな私学にはそれなりに帰国子女がいて、入学時点で英検一級、準一級は合格済みも珍しくありません。小テストも定期テストもほぼ満点の人たち✨。TOEFLのスコアはどうなんでしょ、あまり噂話では聞かないのは、スコアがばらけるからかな。

我が子たちも実は帰国子女…なんですが、2人ともちゃんと英語が身につく前に日本に帰ってきたので、日本語脳しかもっていません(断言)。片方は日本語が出てくるのもやや遅かったので、日本語優先で英語は置き去りでした。

話を本筋に戻します。

 

一口に"海外経験"といっても千差万別。

耳障りの良いその言葉に酔いしれていたら、時間とお金が無駄になります。

経験、で良くて将来的に視野を広げる下地を子達の内につくるのか種を撒くのか。

英語をそれなりにたたき込んで、たどたどしくても臆せず話そうという気持ちを持たせるためか。

最近微増してきている海外進学をみこんで、ガツガツやるのか。

目的によって選ぶプログラムが全然変わってきますし、かかるお金も全然変わってきます。お金の話ばかりして申し訳ないですが、湧いてくるお財布も金庫もなく有限なので、ここを避けるわけにはいきません。

そんなことについて、私の痛ーい経験から数回に分けて書こうと思います。